Will プレイ日記 総評・まとめ
Will、完全クリアしました〜!
良い話でひた……(涙で鼻声)。
トロフィーももちろんコンプリートです!
プレイ時間は15時間ほど。
完全クリアには17時間ぐらいでしょうか。特殊なゲーム性の為にクリア=完全クリアに近いタイムですね。
それではWillの総評とまとめです。
シナリオにマッチしたゲームシステム
Willの特徴的な要素といえば、
手紙を書き換えて運命を変える
というゲームシステムです。
ただWillのゲームシステムは面白いことだけには留まりません。
まずノベルゲームでのゲーム性とは種類はいくつもあれど、選択肢を選ぶことにあります。
ではこの「選択肢を選ぶ」というのはどういうことでしょう。
それは単刀直入にいえば
プレイヤーが主人公になり、主人公の行動を選択する
ということになります。
しかしザッピングシステムを用いるとこの前提が少し異なってきます。
ザッピングシステムは複数の主人公の行動を選びます。
当然ながらザッピングシステムなので、とある主人公Aが他の主人公Bに影響を与える選択もできます。主人公Bのバッドエンドを回避する為に主人公Aの行動を変えるといった感じで。
その場合、主人公Aが知り得ない情報(ある選択肢を選ぶと主人公Bがバッドエンドになってしまう)をプレイヤーは知っていることになります。
この時点で
プレイヤー=主人公という大前提が崩れてしまいます。
プレイヤーはいったい誰目線なのか。それがアヤフヤになってしまうわけですね。
もちろんそういうゲームなんだというお約束で済ますこともできます。
しかしこの点こそがWillのゲーム性に深みを与えてると言えます。
さきほどザッピングシステムにおいてプレイヤーは誰目線なのかという疑問を提起しましたが、Willにおいては明確に決められてます。
Willのプレイヤーはユアンという神目線でプレイしているのです。
だから他の主人公たちが知らない情報をプレイヤー(=ユアン)が知っていて、尚且つそれを考慮して選択肢を選んでも矛盾は生じません。
ザッピングシステムというゲーム性に、シナリオの説得力を与える。
これがWillの面白さをより深くしているのです。
バッドエンドでは終わらない
先ほど書いた通り、このゲームの主人公はユアンとイシいう神さまです。
なので本来なら変えなければならないバッドエンドも
放置するという選択も可能なのです。
何故なら人間がどういう運命を迎えようと神さまである彼らに関係ありませんからね。
ただユアンは「人々を幸せにしたい」という目的がありますし、ネタバレになるので深くは書きませんがイシはイシで目的があります。
それらの目的の為に彼らは人間たちの運命を書き換えているのです。
だから目的が達成できれば、あとはどうでもいいのです。
誰かがバッドエンドのままでも、ストーリーは進行し、あるいは完結してしまう。
全員にとってパーフェクトな世界を迎えることなくゲームクリアを余儀なくされます。
大団円が多いノベルゲームとしてはかなり異色の作品と言えるでしょう。
しかし一つ注釈するなら、単なる後味の悪いバッドエンドというわけではありません。
何故ならこのゲームはザッピングシステム。
誰かのバッドエンドは誰かのハッピーエンドに繋がっているのです……。
十人十色の物語
そしてザッピングシステムといえば、なんと言っても
個性豊かな主人公たちによる多彩な群像劇!
当ブログでは前半は淡いストーカー、後半は殺人鬼とのデスゲームを描いたジミーの物語を紹介しました。
が、もちろんそれだけでは留まりません!
とある少女の恋物語は胸が締め付けられました。
悲劇の暗殺者の物語は波乱すぎる運命に泣けました。
刑事たちの正義を追い求める熱い物語はドキドキしました。
彼らの物語は色は違えど、全てが面白かったです!
端々で交錯する彼らの物語もまた凄かったです。「ああ!ここが繋がってるのか〜!」と感嘆のため息を漏らしていました笑。
Willはバイオレンス要素が強く(演出表現こそされませんが、文章表現はドギツイ)、彼らの辿る運命は目を背けたくなる壮絶っぷりですが、それでも最後にはサブタイトルにある通り、
かくも世界は素晴らしき
と言えることでしょう。
これにて総評・まとめは終わりです。
WillはPS4、スイッチで販売中でございます!
オススメなので是非是非ご購入を!
このゲームは今、何かと問題に直面して辛いと思ってる人にオススメです。
笑って、泣いて、驚いて、あるいは彼らに共感して、そうやってプレイした後には、きっと元気が出てくることでしょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
それではまた次回のゲームでお会いしましょう!
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