【セーブ&ロード】ANONYMOUS;CODE プレイ日記 総評・まとめ

 
 というわけで、

 ANONYMOUS;CODE

 をプレイ&クリアしてまいりました!
 
 クリアまでに15時間、総プレイ時間は約20時間といったところです。
 
 とても楽しめるSFノベルゲームでしたので、是非オススメしたい作品です。
 それではこれからまとめと総評に入っていきます。
 
 

 
 

【王道のストーリーとSF】

 本作のストーリー基軸はなんといってもボーイミーツガールです。
 ヒーローを夢見る少年と世界を救う鍵を握る少女が出会い、それぞれが相互干渉して、運命に立ち向かう。
 王道ながらも熱いストーリーで、ラストには彼らに感情移入してしまうことは間違いないです。
  
 個人的に正義に酔ってるキャラや不思議ちゃんはそこまで好きじゃなかったのですが、まさかここまで好きになってしまうとは思いも寄りませんでした。
 そして単なる王道だけでは終わらないのが本作品。
 上記の画像の通り、AR(恐らくVR的なもの)が発達した近未来で、好きなキャラクターに変身できたり、仮想上の彼女ができたりします。オッサンが美少女になることもできるのは凄い……。
 
 現代とも地続きになってるSF技術もあれば、哲学と言っていいほどのSF要素もでてきます。
 ハッキングやプログラミングには疎い私でしたが、そこら辺は分かりやすく解説されており、問題なくストーリーに没頭できました。親切な説明のあったのは非常にありがたかったです。
 
 

 
 

【メタ的なゲームシステム】

 本作のゲーム要素はズバリ

 セーブ&ロードすること!

 
 ノベルゲームではお馴染みの、ゲームオーバーになったら直前の選択肢までロードして選び直す……これを能動的に行います。
 あるところのセーブデータをロードすると、ゲームオーバーを経験した主人公がそれを勝手に避けてくれるわけですね。
 
 ロードするタイミングは非常にシビアな上、ロードするセーブデータは選べない為、自由度が高いとは言えませんが、こういうメタ的なシステムは新鮮で楽しめました。
 
 ちなみにロードするタイミングがズレていると主人公のポロン君がプレイヤーに向かって色々話しかけてくれます。
 今はその時じゃない、とか、黙ってろ、とか。
 ほとんどが塩対応なのですが、多くの事件をこなしていくと仲間として意識が強まったのか、デレてくれます。
 このデレが堪らんのです。ポロン君にとっては仕事仲間こそが相棒なのでしょうが、プレイヤーにとってはポロン君がまさしく相棒と呼べる存在!
 かまって欲しくて、ついつい絶対ありえないタイミングなのにロードボタンを押してしまいます。
 
 

 
 

【あくまで高岡ポロンという少年の物語】

 本作はストーリーの完成度が高く、エンディングまでにほとんどの伏線は回収されました。
 しかし活かしきれてない要素や語られてない裏設定などは沢山あるような気がします。
 
 例えば主人公たちに立ちはだかる敵の組織がいるのですが、コイツらは代償を払う代わりに超能力を使える……という設定があります。しかし出てくる3人の敵のうち、超能力を使うのは2人。更に代償を払ってる描写があるのは1人だけという。
 
 また物語後半、主人公たちはラスボスのひとりに敗北を喫します。
 ですがラストでの戦いでは、ほぼほぼゴリ押しで封じてしまいます。結構厄介な超能力にも関わらず、アッサリと倒してしまうのは少しもったいなく感じました。
 
 しかしこのラスボスのひとりは主人公の因縁の相手というわけでもなく、直接対決するということもないのでコレで良かったのかもしれません。
 
 主人公の相棒キャラであるクロスに関しても設定がほとんど明かされなかったりと、物語の主軸には関係ないものの、隠された設定は多いように感じました。
 
 しかしながら、本作はあくまで高岡ポロンという少年がひとりの少女と世界を救う話なのです。どれもこれも彼が成長していく物語には不要な要素にも思えます。
 逆にここまで削ぎ落としてるからこそ、ノーストレスでテンポ良く読めるというのもあります。
 
 終わってみればアレはなんだったと思うことはあれど、読んでる最中に疑問に思うことはなかったので、ちょうど良い塩梅かと。
 
 

 
 
 以上で、総評・まとめは終わりです。
 
 本作は世界観、ストーリーが非常に凝っており、メタ的なゲーム性を含んだことで他では体験できないノベルゲームになっています。
 主人公とは別にプレイヤー自身も登場人物にひとりになれる……というのはなかなか得難い経験でした。
 
 そんなアノニマスコードはSwitch、PS4で絶賛発売中!
 SFが好きな方も、王道ストーリーが好きな方も是非是非プレイしてみてください!
 
 
 
 それでは今回はこの辺で。
 また次のゲームでお会いしましょう!
 
 
 

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