夜、灯す プレイ日記③
【前回までのあらすじ】
部長が……。
【部長の仇】
部長がやられてしまって心傷中のプレイヤーです。
でも、どうやら部長は意識不明なものの一命は取り留めた模様。ならば私のやることはひとつ。
部長の
仇を
取る!!!!
まあ死んでないのに仇とはいかにという感じですが、それはそれ。
というわけで、まず真っ先に部長を旧校舎に呼び出したあのエリート様を疑ったのですが、結果はシロ。事件が起きた時には鈴ちゃんと一緒にいたアリバイがあるから当然と言えば当然なのだが。
そうなると誰かがエリート様の名を騙ったことになるが、その日校舎内にいた誰もが呼び出した手紙の筆跡と一致しなかった模様。
ガッデム!! これでは部長の仇どころか、犯人すら分かりません。
というかコレはホラーゲームなので、旧校舎の幽霊が犯人なんじゃあ……。
そんな中、エリート様が鈴ちゃんの家に訪れて、ある情報を残してくれました。
エリート様のお家、皇家では昔、小夜子さんという女性が、こちらの学校に通っていたらしい。しかも彼女は若い頃に亡くなったそうだ。
いやそれってもしかしなくても
あの心中事件の話じゃ。
しかもこの小夜子さん、最近鈴ちゃんの夢によく出てくるらしい。
鈴ちゃんと小夜子さんにいったいなんの関係が……?
まあどちらにせよ部長の仇なら許さぬ!!!!! 殴って成仏させてやる!!!!!! 覚悟しておけ!!!!!!
【新チーム結成】
さて部長の仇を取ることも大事ですが、部長が愛していた箏曲部をなんとかすることも大事です。
特にグループ奏。部長が抜けてしまったので、メインパートを務める人がひとり足りません。
しかしそんな部長級の技量を持った人間なんて……そうそういるはずもなく……いやまあいるんだけどね……最高クラスの技量を持ったエリートが……。
というわけで意を決して鈴ちゃんはエリート様に部長代役のお願いをします。
鈴ちゃん偉い。ちょっと部長代理としては不安だったけど、この意思の強さはやはり次期部長にふさわしいわ。
そして鈴ちゃんの必死の説得により、エリート様は先日言った暴言を撤回……したのですが、ここでひとつ問題が。
エリート様は集中すればするほど、自分の音しか聞こえなくなる体質。
つまり団体奏やグループ奏で協調して弾くことなど不可能。
しかも皇家では協調できないことを周りを見下しているとみなされ、厄介払いのような形で転校をさせられたんだとか。
うっ……。エリート様にもそんな過去が……。
なんか敵視してゴメンなさい。アンタは少なくとも部長を殺そうとする人じゃないよ……正直めっちゃ疑ってたけど……。
そして鈴ちゃんはそんなエリート様の過去も受け止めた上で改めて代役を打診。エリート様も健気な鈴ちゃんに心打たれたのか、代役をすることを了承したのでした。
【音】
新チーム結成! 練習開始!
エリート様の弱点の対策をしつつ、鈴ちゃんの能力が限界突破するなど前途洋洋ではありました
が、
目に見えて(耳に聞こえて?)の大きな問題が彼女たちにはありました。
エリート様によれば、グループ奏のメンバーには
「自分を偽る音」
「やる気のない音」
「ただ走るだけの音」
を奏でる人間がいるそうです。
個人個人の力量が優れていようと、こういう風に琴を弾いていたら大会も上手くいかないとのこと。
つまり真弥ちゃん、累ちゃん、麗子ちゃんたちが、このいずれかに当てはまっており、
彼女たちの心の問題を解決しないことには、
この不協和音は収まらないみたいです。
私の予想では、
真弥ちゃんが「やる気のない音」
(大好きな鈴ちゃんに合わせてるだけ)
累ちゃんが「ただ走るだけの音」
(元陸上部だし。部長の為にがむしゃらに頑張ってるというのもあります)
麗子ちゃんが「自分を偽る音」
(なんか裏がありそうな顔してる)
だと、考えました。
果たしてこの予想は当たっているのか。そして部長の仇は取れるのか。
頑張って続きを進めていきます!
(続く)
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