【都会に帰りたい】イハナシの魔女 プレイ日記 総評・まとめ
というわけで
イハナシの魔女、完全クリアでございます〜!!
ストーリーは1本道、1周クリアまで13〜14時間ほど。完全クリアの為のオマケモードのプレイを含めると約15時間です。
フルボイスなことを考慮してもなかなかのボリュームではないでしょうか。
それでは早速総評とまとめです!
【一本道シナリオ】
イハナシの魔女は分岐なしの一本道シナリオです。
最初はこの選択肢からヒロイン選択だけはあると思ったのですが、この選択肢は違う方を選ぶことができません。
結果的にヒロイン選択はなくて良かったと思います。
最後までやった身としては、どのヒロインたちも設定が重く見捨てることが心苦しい……。主人公の光クンが動かないとバッドエンド間違いなしのヒロインばかりでしたからね。
ヒロイン選択だと他のヒロインの救済が難しい故に、一本道がベストでしょう。
それにしても先ほど紹介した選択肢は演出として分かるとして、ちょいちょい出てくるこの選択肢はなんだったのでしょう。
いくらストーリーに変化が生じないとはいえ、どこに物語の伏線があるか分からないから1周目から飛ばすことはないでしょうし、2周目用だとしても、そんなに長くない為テキストスキップで事足りそうな気がします。
後半になるとまったく現れなくなりますし、もしかすると最初は選択肢アリのノベルゲーム風にするつもりで、それの名残なのかも?
【キャラクター】
イハナシの魔女は泣きゲーです。
泣きゲーを泣きゲーたらしめるのは、やはりキャラクターでしょう。キャラクターに愛着が湧いてこそですからね。
そういう意味ではイハナシの魔女のキャラクターはとても良かったです。
ストーリーが進むにつれ、過去が明らかになり愛着が持つようになります。それぞれの過去がユニークかつ悲しいんですよね。それを乗り越えていく姿に心打たれます。
特に好きになったのは、このふたり。
兼城丈と勳茶殿妃里子。
ふたりともギャグキャラで、メインとなる章もありません。でもだからこそ良いのです!
主人公たちの事情を深く知らないにも関わらず親身になって相談に乗ってくれます。
彼らが熱くなるシーンはどれも名シーン。
一方で最初は不安もありました。
主人公の叔母についてです。
この叔母、とて〜も悪い奴でして。前に書いた通り、殺人以外の犯罪に手を染めてるような人間です。
この叔母に関しては主人公の回想に出てくるだけで弁明の機会はありません。
なんの同情もできない悪役が出てくるのは別に良いのですけど、シナリオ的に都合の良すぎる悪役にも感じてしまいました。
一度だけならまだしも、ストーリー全編に渡って何度も回想に出てきますしね。
その後に出てくる悪役の執事も自己中心的で、正論を言う主人公が悪役をとっちめるシナリオになり、あまり人間ドラマ味を感じず……。
流れが変わったのは1章終盤でアカリの父親が出てきたあたりでしょうか。
主人公が常に正しい位置にいるとは限らず、むしろ若い故に間違った行動をしてしまう時も。
シナリオ上のヒール達にも背景が明かされるようになり、人間ドラマとして深みが出てきました。
ここからイハナシの魔女のストーリーにどっぷり浸かることができて、楽しかったです。
【ファンタジーと人間ドラマの融合】
イハナシの魔女はタイトルの通り、魔女が出てきます。魔法も出てきます。
ですが、前半はファンタジー要素は薄く人間ドラマが色濃く展開されます。
後半になると突然ファンタジー要素が盛り盛り出てきて肝を抜かれますが、すぐに慣れます。
というよりシナリオライターの腕が見事で、よくここまで上手く人間ドラマとファンタジーをまとめたと驚きました。
あまりにもファンタジー色が強いと、一般人である主人公の立場がなくなりますからね。
そこを上手に調理して、主人公を活躍させるのですから凄いです。
イハナシの魔女で1番の魅力は、この現代的な人間ドラマとなんでもアリのファンタジーの融合にこそあると言えるでしょう。
あとがきにてライターは物語の要素を散らさない為にあえて謎解き要素は薄めにしたと述懐してましたが、オマケでの謎解きパートもかなり面白かったので、こちらがメインになるシナリオも見てみたかったですね。
ということで、イハナシの魔女の総評・まとめを終わります!
イハナシの魔女はPS4やNintendo Switchなどで発売中!
お得なロープライスでありながら、泣きゲーとしてかなり面白かったです。
のんびりとした田舎で繰り広げられる泣きゲーに興味のある方、是非是非プレイしてみてください!
それではまた次のゲームで!
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