【都会に帰りたい】イハナシの魔女 プレイ日記④
【前回までのあらすじ】
沖縄の離島に飛ばされた主人公の光クン。そこで魔女リルゥと共に友人アカリののど自慢大会で優勝して東京に行きたいという願いを叶えようとするのだが……。そこに待っていたのは田舎ならではの地方地主の権力妨害であった。
【大会本番】
 そして来てしまったミスのど自慢大会。
 当のアカリは普段の様子からうってかわって、
ガタガタ震えており、なんとも頼りない。
 まあそこで失敗すれば最初から優勝は無理だったということ。そこはアカリ本人を信じるしかない。
 だがしかし光クンたちにはまだやることがあります。
それは不良集団の排除。
 なにもせず黙って大会を見ていることなんてありえない。絶対になにか妨害を仕掛けてくるはず。
 なにせここは警察が機能してない無法地帯。自分たちの身は自分たちで守るしかない。
 リルゥさんはすっかりやる気です。
オラオラ!どけどけ!こちとら魔女のリルゥさんのお通りだ!消し炭になりたくなきゃ帰るこったな!!
 ……人殺しはダメよ?
 そんなことを思ってたら
 アカリが親身にしてた執事が妨害計画の黒幕と分かり、
 執事が雇った不良集団のリーダーが光クンの前に立ち塞がるのでした。
【夢の終わり】
 リルゥさんは執事の相手で精一杯。不良リーダーは光クンが相手にしなくちゃなりません。
 しかし彼には以前10:0でボコボコにされた相手。正面切っての戦いは圧倒的に不利です。
 ここで光クンは気づきました。
 この不良の台詞は……アニメの台詞なんだと。リルゥと同じ日本のアニメ漫画を彼も読んでいたのです。
 我々からすれば、だからどうしたという話ですが、
田舎の不良には致命的な弱み。
 アニメなんか見てる奴は軟弱オタクという風潮がまだまだ根強いのでしょう。大変ね、田舎も。
 そんなこんなでこのことを黙っていること+アニメの秘蔵本を貸すことで不良を味方にすることができました。
 ここまで来たら多勢に無勢。哀れ黒幕の執事は不良集団に囲まれて山へと連れ込まれました。
埋められたりするんかな。この島ならありそう。
 そして大会は終わり、アカリは見事優勝しました。
 良かった良かった。これで任務完了。
 アカリは優勝賞品のオリエンタルランドのチケットで東京へ。そのまま声優オーディションに受かるだけ。
 今回のことを乗り越えたアカリならきっとオーディションも大丈夫。
だけどそんな考えはこの島では甘きに過ぎたのです。
 髪を丸めたアカリのライバルが現れました。
 あの金髪ロールがまったくないことに驚きつつも彼女の様子はシリアスそのもの。
「本家の呼び出し」
 たったそのひと言でアカリを連れ出してしまいしました。その場に残る我々は唖然とするしかない……。
 いったいなんだって言うんだ……。
【神が生きる島】
 連れ去られた以来、アカリは姿を見せません。どうしたものかと手をこまねいていると、あの時の不良リーダーが情報をくれました。
大里家。
 この島を支配してる神主と巫女の家系。それがアカリとあのライバルの子を攫っていったそうです。
 村長よりも警察よりも偉い立場にある家。
 そう、光クンは改めて知ることになります。
 文明の光で隅々まで照らされた都会と違い、田舎の島では
法ではなく神が支配する地域なんだと。
 なんとか連絡が取れたアカリと話すことができました。アカリは祝女という巫女になり、30の歳を迎えるまであらゆることを禁止されます。もちろん声優になるなんてことは無理です。
 人権侵害、無法そのものですがココでは関係ありません。法より神が優先される渡夜時島では。 
 説得も不可能でしょう。
 我々が正しいと思ってることを、ある日突然見知らぬ誰かが捨てろと言ってきたら、それを「はい、そうですか」と捨てることができるでしょうか。
 無理です。騙されやすいお人好しでない限りできません。
 八方塞がりの中でアカリは叫びます。夢を諦めたくないと。
 うぅ〜。普段気丈な彼女から発せられる絶叫は心に来るものがありますね。苦しくなっていく。
 でも、こんな状況を解決するなんてありません。
 魔法でも使ってみんなを幸せにしたりしない限り。
そう、魔法でも使わない限り、ね。
 (続く)
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